人間力に必要な対人能力、コミュニケーション能力とはどのような事をいうのでしょうか。
実はこのコミュニケーション能力は、対人関係を築くうえで重要な要素。この能力が低い、高いによって人生の質が変わるとさえ言われています。
コミュニケーション能力は大まかに、4つの能力に分類ができます。
相手への興味関心を持つ能力
コミュニケーション能力が高い人、と称される人の多くは他人に対して興味をもっています。相手の事を知りたい、理解したいという関心の姿勢があります。
人は自分に興味をもってくれる人に対して好意や信頼を感じるため、コミュニケーション能力が高い人はひとから好かれます。
相手への興味関心が持てる能力が無い人、自分の事にしか関心がない人はコミュニケーション能力が低いといわれます。そして相手からも好かれません。
相手の心理、気持ちを読み取れる能力
人はコミュニケーションをとるうえで、言葉以外の「感情」についてはなかなか口には出しません。
例えばクレームを言う相手が実は「怒り」だけではなく「悲しみ」などが原因で怒っていた、なんてこともあるのです。
コミュニケーション能力が高い人は、相手の表情、動きなどから相手の心情について共感を抱いたり、理解をする事ができます。
傾聴力
コミュニケーション能力は相手に興味をもつこと、とご説明しましたとおり、相手の話を聞く能力がある人もコミュニケーション能力が高いです。
相手の話したいことをしっかり聞く、傾聴の力というのはとても大切です。
相手の言葉に反応して頷く、相手の会話に興味をもって質問をしていく、など傾聴力についても意識してみましょう。
分かりやすく伝える能力
自分の伝えたい事を相手にわかりやすく伝える能力です。
話下手、伝達下手な人の特徴に「自分が持っている基礎知識は相手も知っている」ことを前提として会話をします。
例えば、このような会話です。
上司:(営業のBさんから頼まれた書類)あれもう片付けた?
部下:(あれってのは先ほどの、Cさんからの急ぎの資料だな)はい片づけました。
このような会話です。お互いの頭の中にある情報を省略して会話してしまう人は、コミュニケーション能力が欠如しています。
このような4つの能力を総合して「コミュニケーション能力」といいます。一概に話上手、話下手だけの能力ではないのです。